絵コンテ

今回使った絵コンテ。
どんな映像になるのかの「ラフ絵」。これは構図を具現化したもの。これによってどのように撮影されるのかを被写体が把握できるので、どのような動きをしたら良いかも予め理解することができる。また、メイクスタッフなどのフォロースタッフも動きやすくなる。

撮影

先日、イタリアンレストラン「PIZZERIA PESCA! 前橋駅店」でのウェブ用ムービー撮影を行った。とても楽しく、スムーズに撮影できたのは、今回起用したモデルさんとメイクさん、そしてお店のご協力のおかげ。さあ、あとは、後日別撮りするカットのみ。

撮影スタイル


この写真の撮影時、ボクの撮影スタイルは「ブラだら」でした。
ちなみに、この時は、お昼頃に待ち合わせし、ランチしながら打ち合わせて、その後、吉祥寺駅周辺をぶらぶらと歩きまわって撮影していました。最後は夕食を一緒にして終わり。約8時間という長時間のものでした。散策を楽しむというのも目的にあったので、それくらいになってしまいましたが・・・この時は流石に長すぎたな。と、お互い爆笑しましたね(笑)

wonder PHOTO PROJECT


先日「なんで wonder PHOTO PROJECT って名前なんですか?」と質問されたので、その理由というか、きっかけをここに綴りたいと思う。

「wonder PHOTO PROJECT」は、ボクが数年前に、専門学校で写真撮影の選択講座を担当することとなり、その講座を受講していた学生のミカン(ニックネーム)と「2 color’s NEST」という名前でユニットを組んだところから始まった。そして、あるSNSで知り合った「未紀」という名前の女の子を被写体として二人で作品を撮ることになり、その作品のタイトルを「wonder」とした。その「wonder」をボクらの写真活動の名前に入れた。

そのタイトルは、初めて未紀と原宿駅付近を散策しながら撮影していて思いついたもの。彼女はとても明るく笑顔の素敵な女の子。イラストを描くことが好きで、そういったことを学ぶ専門学校へ進むことを考えていたらしく、この日も、彼女はオリジナルのイラストをポストカードに描いて、ボクにプレゼントしてくれた。

そして、街を歩いて撮影地を探し良い場所を見つけると、彼女はトリッキーな動きをしながらポージングをしてくる。表情もそう。ただニッコリと笑顔だけでなく様々な表情をボクに見せてくれた。今までにないことばかりで、ボクは戸惑いながらシャッターをきった。でも、時間が経つにつれ、そんな彼女の行動に慣れてきたのか、ファインダーに目を当て、彼女を見つめ、シャッターをきることが、とても楽しくなってきたのだ。

彼女は時々、面白いことを言う。たとえば・・・

未紀「悠木さんは食べ物で何が好き?」
悠木「パスタかな、たとえばカルボナーラ。」
未紀「じゃあ、1週間カルボナーラだけでも大丈夫なくらい?」
悠木「そうだね、ぜんぜん大丈夫かな。」
未紀「じゃあ、カルボナーラのお風呂に入れる?」
悠木「え・・・?」

無邪気な子供のような顔で、このような変なことを言ったと思ったら、急に大人びた顔をして本当に高校生なのか?と、思うような「女の子」ではなく「女性」としての言葉を口にする。その日は終始、驚きが止まらなかった。いや「ワクワク」が止まらなかった。彼女と別れて帰る頃には「この女の子をもっと撮りたい!」という欲でボクの頭の中を満たしきっていた。そして、この時「wonder」というタイトルでストーリーを考え、それをタイトルに作品を撮ることを決めた。

wonder PHOTO PROJECT のウエブサイトには、「素敵だな、面白いなと思ったらシャッターをきろう。高いカメラじゃなくてもいい。スマートフォンのカメラでいい。今、目の前にある wonder を記録・記憶することが大事。そんな気持ちで撮った写真をたくさんの人に見て欲しい。」というコンセプトを掲げている。これは、彼女を一緒に過ごしたあの一日をもとに考えたものだ。

理由。

ボクが写真を撮りつづける理由。
そこに「なぜ」や「特別」は無い。
まして「生きがい」なんて大げさなことではなく、
息をすることと同じくらい、当たり前のことになりつつある。